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2021.05.10 1日2時間しか営業しないパン屋がある? 戦前の下町情緒が残る墨田区京島「ハト屋」のコッペパン

〜500円カフェコッペパンパン屋モーニング下町墨田区東京都

戦前からの下町の雰囲気が残り、観光や都市計画の面からも注目を集める、墨田区京島。その中心となる「キラキラ橘商店街」に、1日2時間しか営業しないパン屋があるのをご存知でしょうか。今回は、下町の雰囲気に溶け込んだ素朴で温かみのある「ハト屋」のパンをご紹介します!

平日の営業時間は6:30-8:30。朝のキラキラ橘商店街で味わうコッペパンのモーニングセット

今回の目的地、キラキラ橘商店街へ。東武亀戸線の小村井駅が最寄りとなりますが、東武伊勢崎線の曳舟駅、東京メトロ半蔵門線の押上駅からも徒歩圏内です。今回は東京スカイツリーの最寄りでもある、押上駅から出発します。

押上駅からの所要時間は徒歩15分程度ですが、駅前からコミュニティバス「すみだ百景」の八広・立花ルートが7時台から運行しており、雨の日などはオススメです。とはいえ1時間4本程度なため、待ち時間も考えて今回は徒歩で。

押上駅から四ツ目通りを北へ。途中、東武亀戸線の踏切を通ります。墨田区は空襲の被害が最も大きい地域の一つですが、亀戸線の線路のおかげで京島地区は被害を免れたと言われており、ここから先は戦前の街並みが比較的よく保存されています。

「ハト屋」さんがある、キラキラ橘商店街入り口に到着。

朝8時ごろの商店街の様子。活気づくのは概ね10時くらいからのため、割とひっそりしています。とはいえ朝営業しているところもありますので、探してみると意外な発見があるかもしれません。

今回の目的地に到着。創業は1912年と言われ、数年前に一度閉店しましたが2020年に新店主の元、再開しました。三丁目の夕陽に出てきそうな看板は、先代から引き継がれています。

京島地区自体が江戸時代は町外れで、市街地化したのは大正に入ってからと言われています。大正元年創業のハト屋は、黎明期から街を支えてきたお店と言えるかもしれません。

お店の外には、モーニングメニューをはじめとしたお品書きが。平日は6:30〜8:30、土日は10:00〜18:00の営業になります。平日はわずか2時間の営業ですが、これは店主さんが大学の講義と都市計画のコンサルタント業を兼任しているため、モーニングのみになっているのだそう。2足のワラジにしてもすごいバイタリティです。ある意味このお店自体が都市学の実践研究と言えるかもしれません。

ちなみに土日でも12時までならモーニングが頼めるので、早起きが苦手は方は土日もオススメです。さっそく入ってみましょう。

店内は少ない席数ながら、なかなかオシャレにまとまっています。テイクアウト中心ですが、イートインもOKです。

棚には、先代店主の頃の写真も。一番右の写真、よく見ると志村けんさんですね。今も昔も、テレビや雑誌などの取材が多いそうです。

モーニングセットは3種類あり、今回は一番人気のローストビーフ レタスサンドセットをオーダー。ワンドリンク付きで税込350円です。

コッペパンに具材が入ったサンドイッチは、朝食として食べるなら十分なボリューム。野菜も入ってヘルシーな感じですね。

昭和20年台から学校給食の主力だったこともあり、最近までグルメという観点では見られなかったコッペパンですが、最近では専門店も増えてくるなど、再評価が著しいパンでもあります。「ハト屋」の長年にわたる主力商品もコッペパンで、特に焼きたては根強いファンが多いそうです。

せっかく来たので、他のモーニングメニューも1品頼んでみましょう。今度はお店のオススメ「コッペパンのフレンチトースト」を注文。単品だと税込300円です。

コッペパンというと何となく固そうな印象があったのですが、目の前のフレンチトーストはしっとりしていて、ホットケーキのよう。

見た目に違わず中身も「ふわとろ」と形容するにふさわしい味で、最後まで美味しく食べられました。コッペパンケーキとでも呼びたくなる食感がたまりません。

しめて650円。ごちそうさまでした〜。セットと単品で50円差なので、物足りない方はコーヒーを2杯にしても良いかもしれません。

トーストして分かる味の確変! 1個100円のリーズナブルな新メニュー「昔ながらのハムパン」

モーニングついでに、新メニューについてもご紹介しておきましょう。1個税込100円というお得な値段の「ハムパン」が最近販売開始したので、一つ頼んでみました。

半分に切ったコッペパンに、バターとマスタードを効かせたハムを挟んだシンプルなメニューです。角度のせいか、パンが笑っているように見えるのですが、多分気のせいです。

早速試食・・・してみたのですが、マスタードの辛さが前面に出過ぎな気がしたので、トーストで温めることに。すると味が一変、バターの風味とパンの食感がマッチして、何個でもいけそうな味わいに。温めてここまで味が変わるのは久しぶりだったので、なかなか新鮮な体験でした。注文の際はぜひお試しください。

最近は旧家屋のリノベーション出店でも注目を集めている、「古くて新しい街」墨田区京島地区。昭和以降の長屋なども残っていますので、ハト屋でモーニングを済ませた後は、情緒あふれる下町散策に出てみてはいかがでしょうか。

ハト屋の食べログのページはこちら

キラキラ橘商店街の公式サイトはこちら

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